2ストと4ストの違い
後輩が買ったバイクはRZ250Rで2スト、自分のバイクはVTで4ストエンジン。この違いを簡単に説明しましょう。
簡単に言うとガソリンが燃焼するまでの工程数の違いです。
◆4スト(4ストロークエンジン/4サイクルエンジン)
以下の4工程
1.吸入(燃料と空気の混合気を作る)
2.圧縮(シリンダー内の混合気を圧縮する)
3.燃焼・膨張(点火プラグにて混合気を着火し爆発)
4.排気(排気バルブを開き、爆発後の排ガスを逃がす)
◆2スト(2ストロークエンジン/2サイクルエンジン)
以下の2工程
1.吸入・圧縮(燃料と空気の混合気を作り、圧縮)
2.燃焼・膨張・廃棄(混合気を着火し爆発、同時に排気)
出典:2ストローク機関 – Wikipedia
点火数ではなくって、クランクの回転数を見える化しているのがタコメータ。単位は「rpm」ですね。英語の"revolutions per minute"または"rotations per minute"の略で、回転が1分間に繰り返される回数を示しております。
「最高出力:45ps/15,000rpm」というのは、1分間に15,000回転する計算の時に最高馬力45を出力するエンジンってことになります。
この考えによりますと同排気量であれば1点火するまでに2ストは4ストの2倍回転するのですからパワーも倍になる計算です。(気筒数とか他の要因で性能に違いが出てきますけどね)。これが、2ストはピーキーでパワフルな加速が魅力的といわれる理由なのです
また、シリンダー内にバルブを持たないなど4ストと比べて部品数が少ないので、構造が簡単でエンジンを軽くコンパクトに作れるメリットも2ストはあります。
注意としてはエンジンオイルを補充することですね。
潤滑油として使っているエンジンオイルですが、4サイクルはオイルを循環して汚れてきたら交換ですが、2サイクルの場合は、エンジンオイルはガソリンと共に燃えてしまうので定期的にエンジンオイルを補充しないと焼き付いてしまいます。
課題としては燃焼途中のガスが未燃焼のまま排出されるということなどがあり4サイクルエンジンに比べるとどうしてもクリーンな排気とは言えないのです。また、エンジンオイルは実は燃えにくい物質なので、ガソリンの燃焼効率を下げるということもあります。
2ストが環境にかなり悪影響を与えるとは言えないのかもしれませんが、年々厳しくなる環境規制に適応していけなくなり、日本では平成18年度自動車排出ガス規制の全面施行により2ストのバイクが消えていってしまいました。
エンジンについて詳しくは以下を参考に。
4ストロークエンジンと2ストロークエンジンの違い
■4-STROKE ENGINE :GIORNO Crea 1999
■2-STROKE ENGINE :GIORNO Crea 1999